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葉酸はなぜ必要か?

2010.09.22 (Wed)

ビタミンBの一種である葉酸は、米英では、パンなど主食
となる穀類にその添加が義務付けられている大事な栄養素です。

日本でも昨年4月以降、母子手帳に葉酸摂取の必要性が
記載されるようになりました。

記載理由は、神経管閉鎖障害という胎児奇形の発生予防
のためだそうです。

葉酸は受精卵がヒトになる途中の脳や脊髄などが形成される
過程で重要な働きをします。
神経管閉鎖障害の子供では、歩行障害、排尿障害、水頭症
など生後の障害が起こりやすくなり、最悪の場合、脳が形成され
ない無脳症となり、死に至るケースもあるそうです。

このため、細胞の分裂が活発な受胎直後から妊娠3カ月までは、
葉酸を十分に摂取する必要があるようです。

妊娠初期に限らず、妊娠中全般にわたって、葉酸が欠乏すると、
早産、流産、死産、妊娠中毒症の発症率が上がる他、貧血も
起こりやすくなります。

葉酸は、ホウレンソウなどの葉物野菜、レバー、オレンジジュースなど、
身の回りの多くの食品に含まれています。

妊娠初期の摂取目標は、1日0.4ミリグラム。ただし、食品に
含まれる葉酸は調理で分解しやすく、吸収率もあまり良くないため、
この時期には栄養補助食品からの補充も有効だそうです。

最近になって、血中葉酸値が低い人で、心臓病や脳卒中など
動脈硬化性疾患の発症率が高いといった報告や、葉酸摂取量と
大腸がん・子宮がん発生との因果関係、さらに認知症との関連を
指摘する報告も見られるようです。。

葉酸は妊婦だけでなく、幅広い年齢層に不可欠な栄養素で、
健康維持のために、毎日の食生活の中で葉酸の摂取を心掛ける
べきだそうです。

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テーマ : 健康第一 - ジャンル : 心と身体

タグ : 葉酸神経管閉鎖障害予防

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