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がんと麻薬系鎮痛剤

2010.06.04 (Fri)

がんの痛みの治療には、主にモルヒネがのみ薬として
使われているのですが、今年3月皮膚に貼る鎮痛薬
が新たに承認されました。

モルヒネに比べて副作用が軽く、がん疼痛治療の
質を向上させることが期待されています。

この薬は、「貼付型オピオイド鎮痛薬フェンタニルパッチ」
と呼ばれており、オピオイドとは麻薬を意味しており、
フェンタニルはモルヒネやコデイン同様に麻薬系鎮痛剤
分類され、薬理学的にオピオイドと呼ばれています。

がんの鎮痛剤としては、わが国初の張り薬だそうです。

モルヒネは鎮痛作用は強いのですが、眠気や吐き気、
便秘などの副作用を伴うそうです。
フェンタニルパッチは、鎮痛効果に加えて、副作用を
最小限に抑えることが可能になり、がんの痛みの治療
の質を向上させることが期待できるそうです。

フェンタニルパッチの特徴は、分子量が小さく脂溶性が
高いので、皮膚に浸透しやすく、皮下組織に徐々に
吸収され、毛細血管から中枢神経に作用するそうです。

パッチは、フェンタニルの含有量により4種類あり、
大きさに比例して血中濃度が高くなるので、痛みに
合わせて選択されるようです。

パッチは、胸部、腹部、上腕部、大腿部前面など、
観察しやすい部位に貼りますが、シャワーは問題ない
のですが、入浴時に湯船に漬からない部分がよい
そうです。

鎮痛の持続時間は72時間なので、入浴時に張り
替えるのも一つの方法のようです。

モルヒネからフェンタニルパッチに切り替えた場合、
モルヒネを中止することで、腹痛や吐き気、嘔吐、
下痢、頭痛、不安やいらいらなどの退薬症候群が
表れることがあり、これらの症状が出てきた場合、
モルヒネを併用すると解決できます。

また、がんの痛みは同じ程度で続くのではなく、
突出痛と呼ばれる強い痛みが定期的に表れますが、
このときにもモルヒネの併用が必要とされるようです。

モルヒネの量が多く、長期投与されている場合は、
退薬症候群のことも考慮して、フェンタニルパッチに
切り替えるときは注意が必要で、今後、がんの疼痛
治療において、フェンタニルパッチの使用が増えていく
と思いますが、モルヒネ投与の十分な経験のある医師が
使うことが望ましいようです。

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テーマ : 健康第一 - ジャンル : 心と身体

タグ : がん 鎮痛薬 麻薬系鎮痛剤

17:26  |  がん  |  Trackback(0)  |  Comment(0)
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